こんにちは!
ロスロボスのカールマイスター兼たおやか美容師のイタルです☆
今回はショートでデジタルパーマのスタイルのお客様のビフォーアフターをつかった、
「下ごしらえ」のお話しをしますね。
まずは、
「下ごしらえ」といえば?
思い浮かぶのは料理ですね。
料理でいうところの下拵え(したごしらえ)とは、調理の前準備として食材にさまざまな加工を行うこと。
下準備ともいいますが、これは美容室でカラーやパーマ、縮毛矯正などの前にも行なっているんです。ご存知でしたか?
【なぜ下ごしらえが必要なの?】
まずはbeforeがこちら
希望は「外国人風パーマ!!!」

ツヤがあるが、毛先はパーマ、カラーの繰り返しと乾燥によってパサついてます。
これは髪に必要な間充物質や水分や油分も少なくなっていて、毛先ははねやすい扱いづらい状態ですね…
また、この手の髪質は薬剤を跳ね返しやすく、コールドパーマ(髪を濡らしてかけるパーマのこと)はかかりづらいんです。
なので今回は熱を使ったパーマ
「デジタルパーマ」を施術します。
デジタルパーマは
*熱のチカラ
*薬剤のチカラ主にこの二つが欠かせません。
そして、このまま薬剤を付け、熱することで残念ながら必ず大きなダメージをしてしまいます。
【僕たちの使命】
*ダメージを最小限に抑えること
*ツヤがあって綺麗で柔らかい仕上がりにすることですから、ダメージを最小限に抑え、且つ
ツヤがあって綺麗で柔らかい仕上がりにするためには、前準備として髪に加工する「下ごしらえ」が必要なんです!
「薬剤のチカラ」
薬剤のチカラとは、薬のパワーを増せばそれだけしっかりかかるかというと、そうではないんです。
まず、薬剤をきちんと反応させるためには、髪に
補わなくてはいけないものがあります。
もちろん髪質やダメージに合わせた薬剤選定も必要になります。
今回をダメージレベル5段階で考えた時、髪の根元はダメージレベル1だとすると中間は3毛先は4というところでしょうか。
特に表面や顔周りの毛は、ダメージしやすい場所でもあるので注意が必要です。
ここで僕たちがする事は、、、
「ダメージ毛にダメージレベルに合わせた栄養を補給し補い、健康的な髪に近づけ、ダメージを抑えてかかりやすい環境を作ること」です。
その時その時、髪に足りないものを補うようにシャンプーやトリートメント、または擬似的に皮膜を作るようなメンテナンスをしていきます。カラーやパーマが主流になった今日では、必要でない人の方が少ないくらいなので、ほとんどの方に施します。
前準備(前処理)とは?
ダメージ毛に対して薬剤が健康毛に近い反応になるようにコンディションを調整すること。前置きが長くなりましたが、
今回のモデルさんに必要なモノは、
「CMC」というものと「カチオン」化ケラチンというものです。
CMCとは?
薬剤の浸透経路にあたる髪の間充物質の一つでこれがないと、薬剤が反応しないため、パーマがかかりません。
アニオンとカチオンとは?
「アニオン」
電子を受け取って負(マイナス)の電荷を帯びた原子、または原子団をアニオンと呼び、髪がダメージすると髪はアニオン(−)になります。
「カチオン」
アニオンと逆に正(+)の電荷を帯びている→「陽イオン」。健康な髪はカチオン(+)になります。
髪は傷むほどに親水化(水に溶けやすいこと)してマイナスに帯電します。
傷むほどに親水化(マイナス)して、より施術しにくくなるなら、疎水(水に溶けにくいこと)を足して健康毛に近い疎水性(プラス)のコンディションにする必要があります。
ケラチンとは?タンパク質の一つで、髪の成分の90パーセントをしめていて、パーマや矯正をかける上でも必要なものです。
さらに、髪の毛以外にも構成している爪など、人間の体のさまざまな部分を構成しています。髪はケラチンが不足してしまうと、
「細く、弱くなる。成長が遅くなる、ツヤがなくなる。」といった変化が現れる可能性があるのです。
今回はデジタルパーマの例ですが
カラーをするときも、矯正をする時も考え方は同じです。
「どんなスタイルにしたいのか」にもよりますが、健康な髪に近づけることはとっても重要で大切なんですね。
美髪になる秘訣の一つ。
前処理についてお話ししていきました。
次回も楽しみにしててくださいね^_^
PS.今回のモデルさんのアフター写真はこちら

いい感じに柔らかくふんわりしてくれました。

根元からしっかりかけるところと、中間からかけるところを分け、頭頂部はふんわりさせるのが今回のポイントでした。
前処理することで、ダメージは最小限に、
ツヤがあって柔らかく綺麗なカールが実現できました。
ぜひみなさんもパーマスタイルに挑戦してみてくださいね☆
三軒茶屋美容室ロスロボスのカールマイスター兼たおやか美容師イタルでした♫