こんにちは。三軒茶屋美容室ロスロボスのイタルです。
さて、前回はパーマについて少しお話しさせていただきました。
今回はみなさんがパーマについてどう思っているか、それに対して僕たちがどんな事をしているかお話ししていきますね。
「パーマに対して思うことランキングトップ3」
3位 おばちゃんパーマになると思っている
2位 過去に失敗した経験があるので苦手意識がある
1位 ダメージが心配
予想通りでしょうか。
やはり堂々の第1位はダメージでしたね。
それではひとつずつその認識を解消していきましょう!
まず
第3位。おばちゃんパーマとは。
皆さんご存知ちびまる子ちゃんのお母さんみたいな髪型です。
昔はこういったパーマははやりましたね。
ただ昔は皆さんブローもしていたし、ボリュームを出すスタイルなので
細かいロッドでウエーブをつけ、ブラシをつかって伸ばしてボリュームをつけるというやりかたでした。
最近ははみなさんコテで巻いたくらいのカールや、
自然に内側に入ってまとまるくらいのカールが主流なので、ちょっと古いんですよね。
これは美容師さんの薬剤、ロッド設定で
いかようにも変えられるので心配無用です。
では
第2位。
過去に失敗した経験がある。
これはいろんな失敗が考えられますね。1位のダメージにもつながるものもあれば、
思ったイメージと違ったスタイルになったとか、似合わなかった、かからなかった、すぐ取れてしまったなどがあります。
この原因としては、まず美容師さんとのカウンセリングでのスタイルの共有をはじめ、
お客様の普段のお手入れの有無や使うスタイリング剤の把握、お客様の髪質やダメージ、
毛量に対して合った施術ができなかったということ。こういったことが考えられます。
他の所は問題がなくてもダメージのせいでカールの出方がかわったり、まとまりがわるくなることがあり、失敗したと思ってしまうこと
も多くあります。お客様の髪は一人ひとり違うもの。
しっかりとカウンセリング、毛髪診断して適切な判断ができれば解決できるので安心してくださいね。
それでは、それも踏まえて
第1位の発表です!!
ダメージが心配。こういった意見が圧倒的に多いですね。
そもそもパーマはなんでダメージするんでしょうか。
順を追っていきましょう。
まず、パーマがかかる仕組みについてお話ししますね。まず髪の毛は、ケラチンタンパクとよばれるタンパク質からできています。
ケラチンタンパクは、多くのアミノ酸がつながったポリペプチドからできており、4つの結合によってつなげられています。
髪の毛に重要な4つの結合とは
水素結合水素結合は、水に濡れたり、熱が加わることで結合が簡単に切れます。ヘアスタイリングの時に髪を濡らすとやわらかくなったように感じるのは、水素結合が切れるからといわれています。しかし、髪が乾いたり、熱がなくなった時にはまた元に戻ります。
イオン結合次にイオン結合ですが、熱や髪の状態などによって切れたり、再結合します。髪の毛のイオン結合がもっとも安定しているのは、髪が弱酸性状態にある時です。パーマやカラーでは、髪がアルカリ性に傾くのでイオン結合が切れて傷むことがあります。
シスチン結合シスチン結合は、パーマで使用する薬剤によって結合を切ったり、再度つなげたりすることができます。パーマで使用する還元剤で結合を切り、好みのパーマをかけた後に酸化剤で再結合させます。しかし、全て元通りに戻るわけではなく一部の結合が切れたままになることがあるので髪が傷む原因となります。
ペプチド結合ペプチド結合は、髪の命ともいえる大事な結合です。最も基礎的な結合で、一度切れると元には戻りません。パーマ、カラー、縮毛矯正などの繰り返しや間違ったヘアケアによりペプチド結合が切れ、枝毛や切れ毛の原因になります。
パーマをかける手順にダメージの原因は隠されている!?
【パーマをかけていく手順】
基本のパーマはまず髪を濡らして水素結合を切り、キューティクルを開き、薬剤の通り道を作ります。(コールドパーマ施術の場合)
↓
ロッドを巻いたあと、薬剤を使って結合を切ります。(アルカリ性の薬剤を使った場合)
↓
ロッドを巻いた状態で結合を切り、時間を置くと髪の中のたんぱく質が移動していきます。
↓
移動したたんぱく質を固定して、切れた結合を再結合させるために、酸化剤という薬剤をつけます。
↓
完成
ダメージの原因その1
結合を切断し過ぎてしまうこと。まず薬剤を髪につけるとシスチン結合がきれます。時間を置くに連れて表面→内部といった順にきれていきます。
内部まで結合を切ってしまう事でたんぱく質の流出や切れ毛などのダメージにつながってしまうんです。
パーマは
結合の切断→たんぱく質の移動→再結合が不可欠なので、結合の切断からたんぱく質移動までの間は薬剤のつけている時間を
約10分から15分ほどに長く置かなければ求めるカールが不十分になってしまうんです。(髪質やダメージにより個人差はあります。)
僕たちがやっているパーマでダメージさせないためにしてることとは?
薬剤をつけて時間を置きすぎると結合が切れすぎてダメージするのであれば、
置く時間を3分から5分で表面の結合だけ切ることができればダメージは最小限に抑えられます。
しかし、「そんな短時間でたんぱく質の移動はできるの!?」と思いますよね?
「応力緩和」
という言葉をご存知ですか?
これは
物体に一定のひずみを与えることによって生じた応力が低下する過程のことで、髪の毛でいうとまっすぐな髪にロッドを巻くとはじめ髪はストレスを感じますが、時間が立ったりすると形が馴染んでくる事。
これを利用して薬剤をつけて時間を置く前に
髪にたんぱく質の移動(クセをつける)をさせてしまえば、薬剤が浸透して反応するだけなので薬剤を置く時間は短くていい!!
ということなんです。
ちょっと複雑なことも多いですが、科学的に実証されていることなので安心してくださいね。
まとめ
ランキングであったように、皆さんのパーマのイメージはあまりよろしくないようですが、
時代と共に、科学的根拠が証明されたり、ぼくたち美容師の知識量や、技術力も上がってきました。
不安も多いと思いますが、しっかりとカウンセリングさせていただいて、ダメージを最小限に、理想のスタイルになるように
ヘアデザインさせていただきます。
*おばちゃんパーマにならない
*イメージ通りのパーマスタイルになる
*ダメージが最小限にすむ
そんなパーマを求めてる方は
ぜひロスロボス、バンケットまでお越しくださいね☆
三軒茶屋美容室ロスロボス イタルでした☆