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  • 約5000年の歴史がある美容室のメニューって?進化を続ける◯◯◯

約5000年の歴史がある美容室のメニューって?進化を続ける◯◯◯

2017.12.02

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約5000年の歴史がある美容室のメニューって?進化を続ける◯◯◯

2017.12.02

こんにちは!三軒茶屋美容室ロスロボスのカールマイスターでたおやか美容師のイタルです。
最近はパーマのお話しについて書いていましたが、先日お客様から

「パーマっていつからあるの?」

という質問がありました^ ^
今回はパーマがどのように生まれ、今の形に変わっていったのか目からウロコのお話をしていきたいと思います。

パーマの歴史

【パーマの起源】
ほとんどの文献でパーマの起源は、「紀元前3000年の昔、古代エジプトの貴婦人たちは、毛髪に湿った土を塗って木の枝などに巻き付け、天日で乾かし毛髪にウェーブを付けた」と、記されています。そしてあのクレオパトラもやっていたみたいです。

これは驚きですね。クレオパトラがやっていたことも驚きですが、今から5000年も前
もうすでに髪を濡らす→乾かすことで髪にクセをつけられることがわかっていて、それがおそらく
「かわいい」とか「素敵」とか「おしゃれ」と言われていたと思うと本当にすごい!!

(余談ですがワックス脱毛もクレオパトラはやっていたそうです。さすが美の象徴!!)

世界のパーマ起源

【ヘアアイロンの原型マルセルアイロン】
その後、パーマが文献に登場するのは一気に1872年まで飛び、これはフランスのパリのマルセル・グラトウという人物が考案した「マルセルアイロン」。熱した棒に毛髪を巻き付けてウェーブを得る方法です。・・・ちょっと怖い気もしますが、今の熱アイロンの原型で、一時的なウェーブであり、一度のシャンプーで伸びてしまいました。

クレオパトラの時代からの空白の時間も気になるところですが、ヘアアイロン(コテ)の原型が150年ほど前にできてだと思うとこれもまた驚愕ですね!!でも、おそらく最初のころは髪の毛を焦がしちゃう人は多かったのかもしれませんね・・・笑

【加熱式パーマのネッスルウェーブ】
一方、ドイツのチャーチル・ネッスラーは、1905年にホウ砂と加熱器具を用いたネッスルウェーブを発表。
ネッスルウェーブが実用化されたのは1920年のアメリカで、この頃を境にアメリカではネッスルウェーブが急激に普及しました。



たくさんの人がこの機械を笑顔でつけていたと思うと、正直ちょっと面白いですよね。

【コールドパーマの出現】
その後、1930年からは、加熱器具を使わない方法が研究し始められ、1936年にはイギリスのスピークマンによって亜硫酸水素ナトリウムを用い加温(40〜50℃)することでパーマのかかることが発表。

このように加温方式の研究が進められる一方で、室温でパーマをかける研究も進められ、1940年からアメリカのマックドナウなどは「チオグリコール酸※」を用いたパーマの研究を始め、現在の形に近いコールドパーマが出現しました。※この成分は今現在でも使用しています。

日本のパーマ起源

日本のパーマ「電気パーマ」とは】
日本でのパーマの登場は、1923年にアメリカから神戸に電髪(電気パーマ:亜硫酸水素ナトリウムとアルカリからなる製剤と加熱機器を用いたもの)の器具を輸入したとの説と、横浜に入ったとの説があり明らかではないそうです。実際に電髪が営業に取り入れられたのは1930年頃で、1935年には大流行となりました。


しかし、戦争の勃発と共に、華麗なおしゃれはそぐわないという日本軍部の不当な圧迫の下で、委員会において定められた「堅忍持久」「ぜいたくは敵だ」「パーマネントはやめましょう」
という標語が出されてしまい、1940年には大日本パーマネント連盟から全パーマネント業者に命令として、パーマの自粛が求められ実質的に禁止されてしまったようです…悔しいですよね。
このような規制は、1945年の日本の敗戦により解消されました。女性の美に対する欲望が一気に解き放たれた結果、電髪はアメリカのモダンな風俗として昭和30年頃に最盛期を迎えています。

しかし、やはり電髪には熱い電線の束縛感と共に毛髪の痛めるという致命的な欠点を持っていました。

1950年からコールドパーマが徐々に普及、化粧品として初めての国家基準である「コールドパーマネントウェーブ用剤基準」が制定。電髪からコールドパーマへの移行が一気に進み、1960年にはパーマの主役はコールドパーマに取って代わることに。



(家庭でできるコールドパーマまで・・・)
その後、パーマの主役となったコールドパーマは、有効成分の追加(システイン、アセチルシステイン、過酸化水素)や加温式の追加、縮毛矯正剤(ストレートパーマ)の追加など、有効性と安全性を兼ね備えた上で、お客様の希望するヘアスタイルを実現するために進化しました。

いまではダメージも少なく、柔らかい質感の縮毛矯正も増えてきましたが、当初は経験された方も多いと思いますが、「時間もかかる、板を張るので重たい、薬が臭い、ダメージが大きい」などの声が多数。
きっと大変だったんですね。

更に、2001年の化粧品基準の制定に伴い、化粧品(洗い流すヘアセット料)でもパーマと同じようなカールやストレートができるようになった今では、スタイルをつくるための薬剤だけではなく、ヘアカラーとの同時施術や仕上がり感などの要望にも応えられるよう、その幅は大きく広がっているんです。

まとめ

・パーマは5000年も前に誕生していて、クレオパトラも髪を木の枝にくくりつけてくるくるにしていた。
・100年以上前から加温式ウエーブ(今のエアウェーブやデジタルパーマ)が発表され、1920年ごろに流行に。
 (ネッスルウエーブ)
・80年以上前から室温でパーマをかける(今のコールドウェーブ)が発表され、
 少し遅れて1940年ごろ流行になりました。
・日本は100年ほど前に「電髮」が流行。戦争をきっかけに衰退しますが、戦争後にまた流行し最盛期に。
 →その後コールドパーマが流行
・コールドパーマは有効成分や加温式、縮毛矯正の追加など、有効性と安全性を兼ね備えた上で、お客様の希望するヘアスタイルを実現するために進化した。

そして今現在でもよりお客様の希望するヘアスタイルを実現するために、薬剤も技術も進化しているんですね。

いかがでしたか??

僕らの生まれるずっと前からパーマは生まれていました。そして何より驚きなのは
「技術も道具も何もないところから生み出した」というところ。

「かわいくなりたい」

はどんな時代もその思いは変わらないということですね^ ^みなさんもその気持ちを第一にしてぜひサロンにいらしていただけると嬉しいです。お待ちしてますね☆
三軒茶屋美容室ロスロボスのイタルがお届けしました^ ^

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